一般社団法人ぴくせるらぼ
代表理事 間中 崇道
茨城県坂東市小泉215-2
【設立の趣旨】
私たちは、デジタル技術を活用し、社会や生活をより良くすることを目指して日々活動してきました。2022年に出会った「WEB3」という新しい技術は、特に私たちに大きな影響を与えました。NFT(Non-Fungible Token)を活用したデジタルアートやトークンの作成活動を通じ、特性の強い個人でも自身の長所を生かし、事業を作り上げることが可能な社会が、これからの未来に実現するという強い予感を感じたのです。
2023年には、ピクセルアートを通じて発達障害児童の支援を行う事業をスタートし、日本総研をはじめとする大企業とも連携して活動を広げてまいりました。しかし、営利法人の枠組みでは実現が難しい支援やプロジェクトが多く存在することも実感しました。
2024年には、大分県立美術館での個展を開催し、150名以上の方々にピクセルアート体験会にご参加いただくなど、地域社会や支援対象者への影響を感じています。高齢出産が増える中、発達障害やグレーゾーンと呼ばれる子どもたちは増加傾向にあり、彼らが健常児として社会参加を果たした際の経済効果は8兆円以上と試算されています。
こうした社会的課題に対応し、これまで合同会社TMCLABとして行ってきた「ぴくせるらぼ」の活動を、より公益的な事業として展開するために、一般社団法人として新たに設立することを決意いたしました。
【法人の目的】
一般社団法人ぴくせるらぼは、発達障害を持つ児童が芸術活動を通じて成功体験を得る機会を提供し、自信を持って社会に出られるよう支援することを目的としています。また、特性を活かした就労を実現し、一般就労と同等の対価を得られるような社会づくりに貢献します。
【具体的な事業内容】
– 療育支援施設でのピクセルアート講座の実施
– 美術館や公共施設を活用した児童作品の展覧会の開催
– ぴくせるらぼ講師の資格認定事業
– Society5.0やGIGAスクール構想に基づくデジタル教育活動の推進
– 資産運用やNFT技術を活用した収益事業の実施
【今後の展望】
2025年度には、大分県での二回目の展覧会開催や、複数回の講座実施を目指しています。また、静岡県での展開も視野に入れ、活動を拡大していきます。
私たちは、法人設立を通じて、障害児童やその家族、そして社会全体に対して、持続可能な支援を提供し、共益性の高い法人運営を実現してまいります。